この記事はこんな方にオススメです
*トランス脂肪酸って何?
*トランス脂肪酸は何に含まれているの?
*トランス脂肪酸は危ないの?
*トランス脂肪酸の代わりになるものって何?
トランス脂肪酸は、海外では最も危険な脂肪酸として知られていますが、日本ではあまりその危険性が知られていません。
前半で、トランス脂肪酸とは何かと、どのような危険性があるかについて、
後半で、トランス脂肪酸を低減するための代用商品について、
書いていこうと思います。
トランス脂肪酸とは
トランス脂肪酸には、天然のトランス脂肪酸と人工のトランス脂肪酸があります。
天然のものを除いて、トランス脂肪酸は有害物質です。
トランス脂肪酸は、プラスチックとほとんど変わらない構造をしているため、「食べるプラスチック」と呼ばれることもあります。
天然のトランス脂肪酸
安全なトランス脂肪酸は、CLA(共役リノール酸)のたった一種類のみです。
乳製品と牛肉に含まれています。
この天然由来のトランス脂肪酸は、健康と代謝に有益な影響を与えてくれます。
人工のトランス脂肪酸
植物油を水素化して飽和させ、多価不飽和脂肪酸を飽和化したものです。
安価に製造できるため、私たちの身の回りにたくさん存在しています。
トランス脂肪酸が含まれている食品
トランス脂肪酸は、加工食品、マーガリン、ショートニング、揚げ物、市販の焼き菓子に含まれています。
意外なものでは、コーヒーのフレッシュにもトランス脂肪酸が含まれています。
「あれってミルクじゃないの?」と思っていましたが、フレッシュの主成分は植物性油脂なんです。
また、チェーン店での揚げ物も、安価にするためにトランス脂肪酸が使用されている可能性大です。
何度か使った揚げ油でも、ショートニング加えるとサクサクとした揚げ物に復活します。
少し話はそれますが、油での高温調理はAGE(終末糖化産物)という老化の原因物質もたくさん発生してしまいます。
トランス脂肪酸の危険性
2013年、FDA(米国食品医療品局)はトランス脂肪酸を「食品として安全ではない」と結論づけています。
海外では最も危険視されている脂肪酸で、WHOも食品中のトランス脂肪酸を減らすための行動計画を公表しています。
ニューヨーク市ではすでに使用を完全に禁止しています。
トランス脂肪酸は、糖尿病、高血圧、コレステロール疾患、心臓血管の疾患、がん、アレルギー、うつ、慢性疲労など数々の病気に関与していることが分かってきています。
トランス脂肪酸低減に向けた日本の取り組み
農林水産省のHPでもトランス脂肪酸の危険性についての記載はされています。
トランス脂肪酸については、食品からとる必要がないと考えられており、むしろ、とりすぎた場合の健康への悪影響が注目されています。日常的にトランス脂肪酸を多くとりすぎている場合には、少ない場合と比較して心臓病のリスクが高まることが示されています。
すぐにわかるトランス脂肪酸(農林水産省HP)
しかし、次のような記載もあります。
トランス脂肪酸による健康への悪影響を示す研究の多くは、脂質をとる量が多く、その結果としてトランス脂肪酸をとる量が多い欧米人を対象としたものであり、脂質をとる量が少ない日本人の場合にも同じ影響があるのかどうかは明らかではありません。
食品業界の利権が絡んでいるのでしょうか、歯切れの悪い感じがします。
実際、トランス脂肪酸の代表的な食品であるマーガリンの箱には、「トランス脂肪酸の低減に取り組んでいます」と記載しておきながら、販売は継続されています。
トランス脂肪酸の摂取量は2gまで!?
トランス脂肪酸の摂取量についても、厚生労働省のHPには書かれています。
WHOは、2003年に、生活習慣病を防ぐために食事からとる栄養素の量の目標を公表しました*1。脂質のうち、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸については上限量を設定し、それより多くとらないようにすることを目標としました。トランス脂肪酸については、とる量を総摂取エネルギーの1%に相当する量よりも少なくすることが目標です。これは、脂質を多くとっている国では、多くのトランス脂肪酸をとり続けると、冠動脈性心疾患のリスクが高まるという研究結果があったためです。
トランス脂肪酸に関する国際機関の取組(農林水産省HP)
一日のエネルギー摂取量が1,900kcalの場合、トランス脂肪酸は2gくらいしか摂れない計算になります。
マーガリンからグラスフェッドバターへ変更
以前は食パンにたくさんのマーガリンを塗って食べていました。
他にもドリアやポタージュスープなど洋食には欠かせません。
そこで見つけたのがグラスフェッドバターです。
偶然にも30キロのダイエットに成功したゆりやんさんも使っているものを購入しました。
バターには、牧草を食べて育った牛のグラスフェッドバターと、穀物を食べて育った牛のグレインフェッドバターの2種類があります。
効率よく内臓脂肪を燃焼させ良質な脂質を摂りたければ、グラスフェッドのものがオススメです。
グラスフェッドバターにはビタミンやオメガ3脂肪酸も豊富に含まれています。
グラスフェッドギーはさらにオススメで、バターを煮込んで水分をほとんど飛ばしたものになります。
今度はグラスフェッドギーも購入してみようと思います。
トランス脂肪酸との付き合い方
トランス脂肪酸の危険性を知ってから、加工食品、マーガリン、ショートニング、揚げ物、市販の焼き菓子など全てやめました。
家族にも説明はしましたが、「そんなん食事の楽しみがなくなるじゃん」と、パンにマーガリンは塗り放題、市販のパンも食べ放題です。
危険性を理解した上で、食事の楽しみが勝るならそれでも良いのかなぁと思います。
私も月に1〜2回ほど、チートデイと設けて揚げ物など食べる日もあります。
今回参考にした本です。
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