和倉温泉加賀屋には、「雪月花」「能登渚亭」「能登客殿」「能登本陣」の4つの棟があります。私は雪月花に泊まらせていただきました。雪月花12階の「南天の25」のお部屋に入って行きます。お部屋には計3つのお座敷があります。
入ってすぐ左手に小さなお座敷が一つあります。他のお部屋が十分広いので、こちらを使うことはなかったです。
正面の襖を開くと、お座敷が二間続きであります。
手前のお座敷の床の間には、雪月花の12階の植物である南天の絵が飾られています。
奥の小さなお部屋は机と椅子が準備されており、座って部屋食が頂けます。
そして、障子を開くと七尾湾が広がります。
洗面所は年季が入っていましたが、清潔感がありスペースも十分です。お風呂は昔の家庭風呂といった感じでしょうか。
まず、お部屋に着くと中居さんがお茶を入れてくれます。中居さんにお茶を入れてもらえるなんて、多分初めての経験かもしれません。元々あまり旅館に泊まった経験がなく、更に高級旅館なんて初めてくらい。中居さんがいろいろと説明してくださる横でお茶を飲むのも緊張します。あれ?お茶を飲む作法どうだったかな?と思いながら自己流で飲みますが、後から調べてみると完全に間違い。。。
蓋つき茶碗でお茶をいただくマナーは以下の通りになります。後から復習しながら実践してみましたが、お茶の飲み方一つだけでも、自分に品が出た感じがします。笑
1.茶碗を手にする前に、「いただきます」「頂戴します」の挨拶をしましょう。
2.左手を茶托(茶碗の下に敷く受け皿)に添え、右手で蓋のつまみを持ちます。
3.お相手に水滴が飛ばないよう、そっと蓋を自分の方から開けてください。
4.湯のみの縁に沿って右回しで蓋を取り、蓋についたしずくを中に落とします。
5.蓋を裏返して両手で持ち、茶碗の右側に置きます(裏側を上にして置きます)。
6.左手を茶托に添えながら茶碗を右手で取った後、左手に乗せ、両手でいただきます。
7.最初の一口は味、次に香り、その次に色を楽しみ、上品かつ静かにいただきましょう。
8.茶碗の縁に口紅が付いたら、指でそっとふきとります。
9.飲み終えたら、蓋を両手で持ち上げ、右手でつまみを持って蓋をします。
10.「ごちそうさまでした」「美味しゅうございました」などの言葉を忘れずに。
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部屋に浴衣の準備はなく、お茶を飲んでいる間に中居さんが準備してきてくださいます。こちらの浴衣の柄は「雪月花」「能登渚亭」「能登客殿」「能登本陣」で異なります。
中居さんの襖の開け閉めやお茶の出し方などの作法が素晴らしく、自然とこちらの所作を見直すきっかけになりました。最高のおもてなしを受けることで自分のことを振り返りながら学ぶことが多く、お部屋を案内されるところから早くもいい経験ができました。
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