甘酒について知りたい
妊婦や子供でも飲んでいいの?
甘酒についてです。
前半で甘酒の歴史について、後半で甘酒の種類と成分についてお伝えします。
甘酒の歴史
甘酒は日本の伝統的な発酵飲料と言われており、その歴史は古いです。
その歴史は古墳時代にまでさかのぼるというものも見ますが、どうやって古墳時代のことが分かったのかは謎ですw
とにかく日本人に昔から親しまれている飲み物になります。
江戸時代には甘酒屋や甘酒売りが増えていきました。
甘酒と言えば初詣の時など寒い冬に売られているイメージですが、夏の季語なんです。
冷房や扇風機のない昔は、暑い夏を乗り切るために甘酒が活躍していたのかもしれません。
甘酒の種類について
甘酒には、酒粕甘酒と糀甘酒の2種類あります。
酒粕甘酒
初詣で神社で売られているのは酒粕甘酒です。
酒粕を水で溶かし、砂糖で甘みを加えたものになります。
酒粕には約8%のアルコールを含まれています。
甘酒をつくる時に温めますが、微量のアルコールは残っていますので、妊婦さんやお子さんは飲むのを控えたほうがいいです。
お酒独特の香りと甘味があるので、「甘酒は苦手」と思われる方も多いです。
糀甘酒
「甘酒は飲む点滴」と言われている方の甘酒になります。
甘酒は飲む点滴かどうかについてもまとめてますので、良かったらご覧ください。
米、米糀、水だけでできています。
糀の酵素がお米のデンプンをブドウ糖に変えるので、お砂糖を入れなくても自然な優しい甘みを感じます。
酒粕甘酒に比べクセもなく飲みやすいと思います。
アルコールも含まれていませんので、妊婦さんやお子さんも飲んでいただくことができます。
しかし、糖質もたっぷりと含まれているので、妊婦さんは妊娠糖尿病のこともありますし、医師との相談が必要だと思います。
酒粕甘酒と糀甘酒どっちがいい?
酒粕甘酒と糀甘酒には栄養素の違いがあり、同じ甘酒と呼ばれていますがが全くの別物です。
酒粕甘酒と糀甘酒の成分表がないので、それぞれの原材料で比較してみます。
酒粕甘酒
酒粕にはタンパク質が多く、レジスタントプロテインと呼ばれる難消化性タンパク質を含んでいます。
これは水溶性食物繊維やオリゴ糖のように働き、腸内の善玉菌のエサになったり、便のかさを増やして便秘解消に役立ちます。
また、余分な脂肪を包み込んでそのまま排泄してくれ、悪玉コレステロールを減らす効果も期待できます。
しかし、お砂糖で甘みをつけるのがデメリットで、砂糖の入れすぎには注意です。
砂糖(ショ糖)は、ブドウ糖と果糖が一分子ずつくっついた二糖類です。
お砂糖に含まれる果糖は、代謝の過程から太りやすくなっています。
酒粕についてもまとめていますので、良かったらご覧ください。
糀甘酒
糀甘酒は、お米のデンプンがブドウ糖に分解されており、自然な甘みになります。
自然なものだと体に良いような気がしますが、糀甘酒の約20%が糖質になります。
ブドウ糖は吸収されやすく、即頭のエネルギーになって良いとも言われていますが、摂りすぎは注意です。
しかし、ブドウ糖を摂取すると食欲抑制ホルモン(GLP-1、GIP、PYY)の分泌を高め、食欲促進ホルモン(グレリン)の分泌を抑制し、ホルモンの働きで満腹感を感じられやすくなる、という点においては酒粕甘酒でお砂糖を使うよりは良いのかもしれません。
ブドウ糖と果糖についてはこちらでも少しまとめました。
あとは、自家製の糀甘酒には酵素が生きているので、お料理には活用できますね。
まとめ
甘酒には、酒粕甘酒と糀甘酒があります。
同じ甘酒と呼ばれていますが、全くの別物です。
それぞれに健康効果があると言われていますが、甘酒って飲む点滴ってホント!?でもまとめましたが過信は禁物です。
糖質もしっかりと含まれているので、飲み過ぎには注意して、嗜好飲料程度にお好きな方を飲んでいただければ良いのかなぁと思います。
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